千賀内科外科クリニック

痔核(いぼ痔)の治療

痔で悩まれている方で最も多い症状で、患者さまの半数以上がこの痔核に該当します。
痔核には、直腸側のクッションが大きくなった内痔核と、肛門部のクッションが大きくなった外痔核があります。

原因
便秘や下痢を繰り返すことで肛門に負担がかかり、
クッション部分が大きくなる事が主な原因です。
症状
排便時の出血や、便を出し切っても便が残っている感じがします。
痔核が大きくなると肛門から外へ出る場合もあります。

治療方法

基本的には保存療法を行います。出血がひどい場合、日常生活に支障をきたす程の脱出の場合は、保存療法後に外来処置や手術を行います。
※手術を必要とするのは全体の1~2割位です。

「生活療法」というライフスタイル(食生活や排便習慣)を改善していく療法により
症状を悪化させないようにします。場合によっては「薬物療法」も併用します。

生活療法

・便意を感じた時に排便する
・排便時間は長くて3分以内
・排便後は肛門を清潔に
・水分と食物繊維をしっかりとる
・朝食をしっかりとる
・アルコール、香辛料を控える
・適度な運動をする
・同じ姿勢を取り続けない
・入浴は毎日行う

薬物療法
外部薬

痛み、腫れ、出血を抑える薬

内服薬

便を柔らかくする薬
炎症を抑える薬
抗生物質など

結紮療法
けっさつりょうほう

痔核の根元に糸やゴムをかけて徐々に締め、1~2週間かけて痔核を脱落させます。
傷は残りませんが、痔核の大きさ、場所によっては処置ができない場合もあります。

結紮切除術

血液を痔核に送っている血管を縛って切り取る手術です。
手術後に傷口をそのままにしておく「開放法」と、傷口を縫う「半閉鎖法」があります。

手術そのものは短時間で終了しますが、術後2、3日経過してから痛みやむくみがピークをむかえます。
その為、術後1週間から10日間の入院をオススメしています。

ALTA療法

痔に流れ込む血液量を減少させ、痔そのものを硬くし薬剤を注射する療法で、注射直後から痔核の脱出がなくなり、痛みや出血もほとんどありません。
また、結紮切除術と同じ効果が得られ、再発率も低い療法です。
ただ、すべての症状に適応できるわけではないのと、施設によっては2~3日の入院が必要になります。

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