保存療法を中心に、原因となっている便秘や下痢を防ぐことが中心となります。
難治性潰瘍となった場合や、肛門が狭くなってしまっている場合は手術を行いますが、手術を行うケースは裂肛患者さんの1割程度です。
保存療法
「生活療法」というライフスタイル(食生活や排便習慣)を改善していく療法により症状を悪化させないようにします。場合によっては「薬物療法」も併用します。
生活療法
- 便意を感じた時に排便する
- 排便時間は長くて3分以内
- 排便後は肛門を清潔に
- 水分と食物繊維をしっかりとる
- 朝食をしっかりとる
- アルコール、香辛料を控える
- 適度な運動をする
- 同じ姿勢を取り続けない
- 入浴は毎日行う
薬物療法
外用薬
痛み、腫れ、出血を抑える薬
内服薬
便を柔らかくする薬
炎症を抑える薬
抗生物質など
手術療法
内括約筋側方皮下切開術
肛門近くの皮膚からメスを入れ、狭くなっている内括約筋を浅く切開することで肛門が広がり、皮膚が切れにくくなります。
用手肛門拡張手術
切開は行わず、狭くなった肛門に指を入れ左右に広げる方法です。